犬モ歩ケバ

壊れないよう、
狂わないよう、
もうこれ以上好きにならないよう、
自分にできる限りの努力はしているつもりなのに。

彼氏に電話してるかと思えば、また髪を結ったりして。
素敵だと思えば、それを解いたりして。

直視してなくても、彼女の姿形は脳裏に焼きついてしまう。

激しく揺さぶり続けていると、どんなものでもやがて壊れる。
彼女は理解しているのだろうか。
彼女の心の内が知りたい。
それはもう、切実に。

ただ弄んでいるだけだというのであれば、今度こそ嫌いになれると思う。
でも、それが無視するに近い自分の態度に対する彼女なりの報復だったとしたら、そんな資格さえ自分は持ち合わせてないのだとも思う。
結局、身動きとれぬまま。


今日は課内の忘年会。
どうか酒に呑まれてしまって、溢れだしてしまいませんように。