残業

残業
あれほど望んでいた彼女の残業。今日はひとりで。

それを知りながら帰ってしまった自分。
一緒に残っても、そこに居るだけで心乱されてろくな仕事はできやしない。何よりもう、為す術がないのだから。

帰り際に鉢合わせて、「お疲れさま」と声をかけてくれたというのに、なんか今夜の酒はおいしくない。

おいしくないから、酔えそうにない。

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