想うこと

想うこと
彼女のことだけ。
待ち望んでやっと、過ごしている時間。
誰にも邪魔されず、静かに。
八重垣様のお守りと、宝来宝来神社のおみくじを前に。

彼女の心は、どんな言葉が打ち鳴らすのだろう。
ただ聞こえるだけというのでは駄目で。

考えても、震えるだけ。


彼女はとうとういちども髪を結ってくれないまま、週が終わってしまった。

休みをとって、その日机に書類がたまって、残業するかもって期待もさらりとかわされて。

なんか駄目だ。
時間だけが過ぎ去って、言葉がまとまらない。

name
email
url
comment