サトラレ

いいなと思うと外勤したりして、その翌日には自分の傷口をえぐるように以前さんざ狂わされた彼女と同じ髪型をする女性。このひとも同じ職場で、彼女と仲良く。

きっとこの女性は、彼女に抱いた自分の気持ちを知っているのだと思う。
そして2人で楽しんでいるのだ。自分の反応を。

昨日はこの女性に彼女も追随して、つい苛立ってしまった。お望みのままに。


すがるような気持ちで面と向かって「諦めたくない」と伝えたあの時、「困ります」と言いながらも笑みを含んだ彼女の顔。自分が惹かれた、にっこりとした笑顔ではなく。

悪い気はしないのだろうと必死に自分に言い聞かせてた。あの時は。

いまにして思えば、
あれは微笑みではなく、ほくそ笑んでただけなのだ。滑稽な自分の姿に。

誰が二度と、惹かれるものかと。
打ち明けるものかと。


もう抱いているのは、愛情ではない。
音のでない激情。

それを悟れと

name
email
url
comment