激昂

嫌な奴になってしまった。

あの日は朝から会議があって、その会議室を引き続き使うというクソな上司と彼女のコンビ

「会議が終わったらちゃんと元に戻しとかないと担当から怒られる」と、相方が重々注意していたのにも関わらず、担当から「元に戻ってない」と呼び出しの電話。予約していたこっちの方に。
引き続き使うのは初めてではない。前回にも会議室の元の状態ってのは教えてたんでちゃんとするだろうと思っていたのに。

部屋に入ったら長机も座椅子も元に戻してなく。
「座椅子は全てテーブルに収めること」も、確かに相方が言ってたじゃねーかと。
その場に同伴させたクソな上司は、「入りきらんけ、もういいと思った」とか悪びれもしない。そんなぬるさに反吐が出そうに。
元の状態がうろ覚えなんだったら、鍵を返す時でも担当に「これでいいか」を確認するだろうが、普通の人間は。

こいつらわざと自分を不快にさせている。面白がって、腹の底ではほくそ笑んでる。

いやいやわが社、目に余るほど普通のことさえできない人間の巣窟。こいつらもそんだけだったこと。

そんな不快を感じてたところで、提出された書類の間違い。電卓があるのに計算さえもろくにできてない。
もうずっと、書類の不備を指摘しても指摘してもどこかで間違いをしていて、その無責任さに「なんで俺が最後の最後まで手直ししちゃらんないかんのか!」その相手の課で怒号の応酬。不快な気分を抑えきれず、うんざりの矛先を違えて、激昂。

自分もちっとも反省してない。ろくな人間ではない。
あれからずっとそう思ってた昨日の昼休み、あの醜態を傍目から見ていたその課の別の担当とエレベータで出くわして。
「我々もつい最後の確認を怠ってしまって、いつも迷惑かけてすみません。」と。

救いに思えた。


今日は気の合う仲間で、呑み会。
悪酔いしないようにしなければ。

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