天ニ声アリ

天ニ声アリ
人ヲシテ語ラシム

お父んが遺していったというのが、
深代惇郎の天声人語という本で、今でも時おり読み返してます。

その名のとおりで
この著者の、知識の豊富さと見識の高さ、それに驕らない人としての温かみ・思いが凝縮された文章。

心から尊敬している人のひとり

ほんの1ページで、一つの事柄についての文章が完結するのだけど、この人の述べていることがあたまのなかにどすんと居残って、そう簡単には読み進ませてもらえず、しばしば考え込まされる。
それが決して苦痛ではなく、また一つ何か大切なことを教えられている、ただ聞き流してはいけないって感じで。

中学生になってはじめて開いた頃は、毎晩少しずつ読み進めていました。

もしも生きていたなら、今の社会にどんなことばを投げかけているのだろうか。
この人も若くして亡くなられてしまって、もう新しいことばを聞かせてもらえないのが残念です

name
email
url
comment