看取ること

看取ること
それができなかったのが悔やまれて、心落ち着かずに昨日は午後休み。
あの子が過ごした檻の中で、せめてもの供養。

供養といっても名ばかり
何の作法にも則らない、経も読めない。
駄目な飼い主、あの子の遺骨を前に線香あげながら、焼酎を呑むだけ。


むかし、デロデロに酔っ払って深夜の帰宅。
「よし、散歩行こか」
檻を開けた瞬間、勢いよく飛び出すあの子を捉え損ねてリードを繋ぐ間もなく、シュタタタタ・・・足音だけを残して逃走。
「ま、いっか。」アルコールで思考能力が完全に麻痺した駄目な飼い主はそのまま爆睡・・・。

朝になって
「しもたー!」飛び起きて檻を確認。
「ゆ、夢じゃない!」
少なくとも4時間は経過してて、いったい何処まで行ってしまったのか。
青ざめて捜索を開始した矢先、ご近所さんの玄関からひょっこり顔を出してきたあの子。
不法侵入の現行犯で、即捕縛!

そんな事をつらつら思い出しながら、過ごした午後


今朝は特別、清々しい。

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