馬鹿の話

馬鹿の話
今朝は車中で、こつこつとガラスをノックする音で目覚めて。
時間は9時半すぎだったろうか。
連絡もなく出勤しないで、また皆に迷惑をかけてしまった。

にこにこ顔で、そこに立ってた同じ職場の女性。
このひとは優しくて。
心中は煮えくりかえっているのだろうけど、心から楽しいようなこのひとの笑顔に、また救われて。


昨夜はばあちゃん、もう帰るというのに何度も引き止められて、店を出たのが3時近くになってしまった。


もう諦めると決意した矢先、彼女の職場でのたわいない無駄話。
それが自分にとっては、心乱される話であって。

聞き耳を立ててる訳ではないけど、彼女の声だけは際立って聞こえてしまう。背を向けているのに、聞きたくないことまでも。

電柱の知識がどうとかで、コンパでの話題にもできないだとか。

何を言ってるんだと。
「付き合ってる人がいます。」って、確かにあのとき言ったじゃないかと。

本当に別れて、いまはひとりなのだろうか。

元々ひとりだったとしたら、駄目な自分を傷つけないよう断るための、とっさに口から出た口実だったのだろうか。
でもそうだとしても、結局いま自分を傷つけてる訳で。

それとも彼女は、彼氏がいるのにコンパに行くような軽蔑すべき女なんだろうか。
髪を結ってたのも、ただ自分をおちょくっているようなもので。

ぐるぐるぐるぐると、つい深酒になってしまった。
悪気はないのか、悪意があるのか、自分をさんざかき乱し続けるそんな彼女が憎らしく。

憎らしいけど、愛おしい。

馬鹿な話で。


今日は知人の誘いで、クリスマス以来久々のコンパ。
今度こそ、彼女以上に惹かれる相手に出会えますようにと。

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