大掃除

大掃除
間もなく正月。ずっと「忙しい」を口実にさんざ散らかし続けた部屋の整理をしている。そんな中で出てきた、あの子の注射済票。

病院に行く時しか車に乗せることはないのに、ドアを全開にしてGO!と合図したら、あの子は素直に後部座席へ。

移動中、病院に近づくにつれてあの子の息は荒くなり、ガラスもドアの取っ手もよだれがベッタリ。

到着して車を降りたら、やっぱりそれが病院の真ん前で「しもた〜!(またか〜!)」って思うんだろうか。玄関には入ろうとしない。っていうか、ものすごい抵抗。それを無理やり引き摺りこんで・・・。
院内に入ってもしゃかしゃか抵抗を続けるんだけど、床はつるつる加工で無駄な抵抗。そんなこんなで往生際悪いくせに、診察台の上に載せられた途端に「まな板の上の鯉」状態。観念したのかヴーともキャインとも言わず、素直に注射を受ける。
(でもほんと不思議なことに、必死こいて抵抗する割には、ぜんぜん威嚇も鳴き声もあげなかった。)

あの子の記憶上、車に乗る機会なんて病院行くコト以外にはない筈なのに、それでもあの子は車に乗ること自体には抵抗しなかった。毎朝車で出かける飼い主がうらやましくて、「今度こそいいトコ連れてけ♪」なんて思っていたんだろうか。

毎度毎度、飼い主はそんな期待を裏切り続けてきたんだろうね。
でももう、あの痛〜い注射もしなくてよくなったよ。

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