浅ましいこと

どうしてこんなに固執してしまうのだろうか。

なんかもう、自分は自分でなくなって、
彼女だって、明るくて楽しく話できてた彼女でなくなってしまったというのに。

それでも彼女は、綺麗で素敵で。
気が遠くなるほどの長い年月をかけて、今の姿を誇っているはずの自然の造形たちでさえも敵わないほどに。

見とれてたい。
見つめたい。
話したい。
触れたい。

彼女だけ。

彼女のしぐさ、言動、立居振舞い。
そのすべてに惹かれてしまう。

カップだけでは、とても満足しない。振られたのにいつまでもずるずるとしている自分が、浅ましくて嫌だと思う。罪悪感さえ抱きながら。


それでもご利益を信じて、もう一度だけと思ってしまう。

なんと浅ましい。

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