かっぱえびせん

かっぱえびせん
散歩なのか、毎日きまって10時過ぎくらいにうちの前を通り過ぎていく老夫婦がいて、じぃちゃんがそのたんびこの子にあげてたのがかっぱえびせん1本。

    

ほんのちょっとだけ我が家の敷地に足を踏み入れ、「おはよう」とか声をかけながら1本だけひょいっ!って投げる。

この子はそれがやっとこありつけた食べ物であるかのように、死にものぐるいになって地に落ちたそれを慌て喰いする。
シャカシャカシャカ!って爪音たてて、それはもうすごい慌てぶり。

ばあちゃんの方はそれをにっこりしながら見つめてて。

「何か、ウチがろくに餌をあげてないみたいやんか。」小っぱずかしかった。

平成7年春に前の会社を辞めて、再就職のため自宅で勉強してた頃のこと。
ふと思い出したので、当時たらふく食べるのを夢見てたであろうかっぱえびせんをお供え。

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