気の毒

もうこれ以上は、毒にしかならない。
自分にとって。
彼女にとっても。

二度と触れてはならないことになったのだと思う。


今後は一切、そんな目で見ない。夢にも見ない。
ここにも

彼女自身の口から聞いた
それをご利益なのだと信じて。


はやくほかの誰かを、探さないと。

綺麗なひとへと

あなたが髪に手を添えるたびに、心が揺さぶられてしまって。
待ち望んでもあなたはけっきょく、髪を結ってはくれないままで。

最後になるなら、せめてその愛おしい顔をはっきりと目に焼き付けておきたくて


もう崩れてしまいそうで、そう望んでも崩れ散れなくて
ただ諦めたくもなくて

自分がどうなるか本当に怖くて、今日も呑んでしまいました。
酔えないのですけど。

赦してほしいと思っています。
軽蔑だけは、されたくなくて


勇気がなくて、言葉にできずに。

全てであること

ここに刻んだ、彼女の記憶を読み返してた。

はじめはおちゃらけで、次第に大きくなって、余裕がなくなって。

そして全てになってしまった。


今夜には必ず、打ち明けてしまおうと思う。

願わくは、いまの気持ちがくじかれてしまいませんよう。

電話すること

恐れているのは、彼女にとっての自分の価値が知れること。

駄目なことは考えまいと思っていながら、どうしてもそれが頭をよぎる。


電話して、何回のベルでいったん切るのか。

留守電になったら、なんて伝言するのか。

何度まで、かけなおすのが赦されるのか。

自分の中から彼女を追い出してしまったら、いったい何が残るというのか。


勇気をくじくなぞなぞも、いっぱいあって

帰りがけ

彼女のカップが、自分の場所に。

自分はカップを、彼女の場所に。
もちろん新たな、引っ越し先の。

そうしてまた、隣どうし。


なぞなぞみたいで、溢れてしまった。

声が聞きたい。

気持ちが知りたい。

自分の気持ちを、打ち明けたい。


それでも恐くて、呑んでしまって。
お守り握って、メモを見ている。

(untitled)

みつめたいと思って、目があった。彼女は微笑んだ顔で、ほんの数秒。

もうずっと以前からだけど、彼女は会うたび綺麗になってる。確実に。

そう気付いて、その通りでないと思ったのはたった二度だけ。
どちらも振られて、次にみたとき。まるで人を殺めてしまったかのような、哀しい顔をしていて。

懲りずに自分は、彼女に罪悪感を負わせようとしている。
しつこく


張り裂けそうになる。
それでも愛おしくて、打ち明けたい。

もう最後なのだと誓って。

ここに在ること

自分のなかに。

求める心と、拒絶する心。
相反しているように見えて、同じ目的で。

彼女だけが、愛おしいこと

共存していて、主人を揺るがす。


良心って何か?

理性が常に、褒め称えられることか?

本能に生きるって、褒められないことか?


自分だって・・・。

揺らぐこと

彼女の存在も、彼女を想う気持ちも、揺るがないのに。
これを最後にという決意だけが、誓った後になっても。

彼女でなければと、思い知って
彼女だけをと、恋焦がれて
彼女以外を、求めてなくて

それで本当に、諦めきれるのかと。
それでももう、諦めるのだと。

そうでなければ、誓ったことが嘘になる。

誓うこと

良いも悪いも、彼女の答えをご利益なのだと信じて、それを尊ぶこと

彼女にはもう、迷惑をかけないこと

もしも良いことになったら、もういちどお礼にお参りすること
遠いと言わず、疑念を抱かず、感謝の気持ちをもって
彼女を誘って



いまになっても、震えている。

祈ること

お守りを前に。
おみくじのお告げも、もう何度も読み返した。

彼女について、いいことだけを考えて。
カップはきっと、彼女が手をさしのべてくれているのだと信じて。

彼女だけと寄り添ってさえいければ、それで満たされるのですと。
彼女は天秤座で、血液型はB型で。彼女こそがお告げにあるよい女性なのですと。

彼女のことだけ、思い浮かべて。


祈っているのは、彼女のいまの気持ちが、聞けますようにと。