結ぶこと

どんなに強く願っていても、それを叶えて不幸となる縁なら結ばないのだ。

八重垣様も、宝来宝来神社の神様も。
八百万いると伝わるどの神様であっても。

ご利益と尊ばれることなのだから。


だから今度も駄目だとしたら、彼女の答えを尊んで、きっぱり諦め他の誰かを探すべきだと。
そうでなければ彼女は迷惑するし、自分だって解放されるじゃないかと。

ずっと諭している。
打ち明けたい自分自身に

慕ぶること

彼女は玉日女命のように、自分の前から姿を隠してしまった。
神話を現実にするかのように。

近くにいると思うと、遠くへ離れ、離れようとすると、惹き寄せられる。


どこにいったか、なにをしてるか。
それよりも、誰といるのか…

なんか疲れた。

違うこと

違うこと
心からご利益を願っているのに。

神のいます地を後にする時から、なんだか嫌な予感が続いていて、昨日彼女は髪を結ってくれずカップも元の場所に帰ってしまって。

信じて打ち明けたい気持ちまでもが揺さぶられてしまう。


そんな折り、彼女とおなじ昨年の4月に配属された隣の部署の女子社員。
この子もけっこう遅くまで残業していて、昨夜初めて帰りにエレベーターで乗り合わせた。
いままでお互い挨拶さえしたことないのに、「いつも遅いんですね。」って声を掛けられて。
この子も髪を後に結っていて。


でも、この子ではありませんよと。
これがご利益なのですかと。

(untitled)

心から会いたいと願って、出勤して目があって。
このひとは綺麗で綺麗で、すぐに目を逸らしてしまった。

震えている。昨日からずっと。

打ち明けてしまいたいけど、言葉が思い付かない。

みとれたいけど、近寄りがたい。

ここには自分を阻む大岩なんてないのに。

伝えること

打ち明けたいと思った。本当は神のいます地にいる間に。
でもそれで彼女がその手を差し伸べてくれなかったら、無事には帰れない気がして。

そして帰路の途中、鬼の舌震を散策して。
もうすでに2度振られていること。その由来が彼女と重なる気がして。
彼女は美しいお姫様で、そして自分が悪い鬼で。
震えあがった。

そうして恐れおののきながら、彼女の住む街へと。
もしもこの先で、彼女が待ちわびてくれてたとしたら、どんなに幸せだろうかと。もう睡魔も寄せ付けず。

でも近付こうとするたび、霧なのか靄なのか、行く手の視界を遮るように。
まるで鬼の舌震で目にした、大岩のように。

  
奥出雲おろちループ

  
関門海峡

これが彼女の気持ちなのかと・・・。
そう思ったら、無事に帰れた昨夜も心が折れて打ち明ける勇気がでなかった。

そして今日、会いたい。

奥出雲多根自然博物館

奥出雲多根自然博物館
博物館なのに、宿泊施設も併設していると。

昨夜に宿泊したのもここで。
一人だと伝えていたのに、案内されたのは二人部屋で、ここでも「彼女がいてくれたら」と掻き乱されてしまった。

  

さっきまで展示物を見てた。


  奥出雲多根自然博物館

神のいます地

神のいます地
彼女に気持ちが届きますようにと、
どうしてもご利益が欲しいのですと。
彼女から遠く離れているのに、この地を後にしがたくて。

昨夜は奥出雲にて宿泊。


一畑薬師にお参りしてから飛び込みのかたちで電話したもので、食事の準備がなくてコンビニで買った酒とつまみで一人晩餐の様子

一畑薬師

一畑薬師
目の神様だと知って。

みとれてたい

みつめたい

彼女を見る目が、狂っていませんようにと。

彼女のその目に、自分が映っていますようにと。


なんと自分勝手な
自己嫌悪に陥りながら、もう彼女のことで気が気でない。

八重垣神社

八重垣神社
前回出雲大社から帰ったその後になって、知人が教えてくれた出雲の縁結びの大神「八重垣神社」

本当に最後にするために
もう後悔をしないために
今日はここまでやってきた。

道中、何度か意識が飛びそうな睡魔に襲われるたび、彼女のことを思ってドキリと正気を取り戻して。


無事に到着できて、しみじみ思う。

苦しめられているけど、救われてもいるのだと思う。これまで出会ってきた女性の中でも、特別な存在。

叶えたい。